AIやIT技術が発展し続ける現代社会において、教養としてのプログラミングがビジネスパーソンに欠かせないスキルとなりました。
初心者がプログラミングを独学で学ぶ場合には、効率的に学習を進めながらモチベーションを維持することが大切です。
この記事では、プログラミング初心者が独学で学習効率を高めるためのテクニックを5つご紹介します。
独学によるスキル習得は、躓きやすく挫折しやすいもの。テクニックを駆使して乗り越え、未経験からエンジニアの道へ一歩踏み出しましょう。
プログラミング初心者から独学でエンジニアになれる!
「未経験からプログラミングを学習して、エンジニアになれるの?」と不安に感じている人もいることでしょう。
結論から先に言えば、初心者でも努力次第で十分エンジニアになれます。
現役でバリバリ業務をこなしているエンジニアでも、最初はみんな初心者です。スキルを習得する意思と向上心があれば、初心者からエンジニア転職はそれほど難しいことではありません。
ただしエンジニアは技術職なので、日常的な学習が不可欠です。「努力するのはキライ」「勉強は苦手」という人がエンジニアになるのは難しいかもしれません。
また、プログラミングは独学で習得できます。
今はインターネット上にさまざまなオンライン学習サイトが存在するうえ、プログラミングに関する数多くの書籍も出版されています。それらを適切に組み合わせて利用することにより、エンジニアとして必要な基礎知識が身に付くのです。
プログラミング学習と言えばプログラミングスクールを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、仮にプログラミングスクールに通ったとしても、多くの時間は自習に費やさなければなりません。
どのような形で学習を進めるにしても、独学の効率的な学習テクニックは覚えておくほうがよいでしょう。
プログラミング学習効率を高める5つのテクニック
初心者がプログラミング学習を効率的に進めるためには、テクニックが必要です。
ポイントは、とにかく少しずつでも継続すること。学習が長期間に及ぶとモチベーションが低下してくるため、自分の中にいかに目標意識を持ち、楽しみながら進められるかが勝負です。
テクニック1|プログラミング学習のゴールを決める
学習を始める前に、「プログラミングスキルを習得して何をしたいか」というゴール(目標)を設定しましょう。
ゴール設定は自らの行動の動機付けになり、モチベーション高く学習に取り組める意欲を高めます。
またゴールには、自分の好きなことや楽しいと感じることを組み込むのが大切です。
人によって楽しいと感じたりテンションが上がるベクトルは異なりますが、「好きこそものの上手なれ」ということわざが示すように、興味があることに対して人は一途に努力できるものなのです。
たとえば
「オシャレなWebサイトを作ってみたい」
「ゲームアプリを開発したい」
「AIを使いこなせるようになりたい」
など、さまざまなゴールを設定し、楽しく学習を進められる仕組みづくりをしましょう。
テクニック2|学習書を読みながらコードをまねる
プログラミングを独習で習得するなら、まずは知識基礎を習得するための教科書を入手しましょう。
無料で学習できるオンライン学習サービスはたくさんありますが、知識の少ない初心者にはあまり効率的と言えません。書籍として教科書を手元に一冊持ち、サブ教材としてWebサイトなどを活用するのがおすすめの学習方法です。
最初は教科書に載っているサンプルコードを読んだり動かしたりして、プログラミングに対して少しずつ理解を深めるところから始めます。
ここで大切なのは、サンプルコードを読みながら実際に手を動かすこと。
本を読んだだけでは「分かったつもり」になっているだけで、本当に理解できたとは言えません。
読んだものを実際に自分で入力し、実行したものを自分で確認するという写経のようなプロセスを繰り返すことにより、体感としてプログラミングを理解できるようになっていくのです。
テクニック3|毎日少しずつでもプログラムに触る
「10,000時間の法則」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。
何事においてもエキスパートになるためには、勉強や練習のための時間として1万時間が必要と言う考え方です。歴史に名を連ねる立派な実績を持つ人でも、そこに至るまでには多くの努力をしていることを指しています。
この法則が示すように、物事をやり遂げたり形あるものに仕上げるためには、多くの努力と時間が必要です。「10,000時間勉強しろ」とはさすがに言いませんが、一日わずか数分でも構わないので、継続してプログラムに触れることを心がけてみましょう。
プログラミング学習は、軽く勉強した程度では全く身に付きません。毎日こつこつと努力を積み重ね、プログラムに慣れ親しんだ人がエンジニアとして大成できるのです。
テクニック4|コードを自由に改造して変化を楽しむ
プログラミング学習において、学習書に沿ってサンプルコードをまねて動かすだけでは、あまり楽しくありません。
結果を確認して理解出来たら、次にサンプルコードの一部を書き換えて、結果がどのように変わるかを見てみましょう。数字や変数をほんの少し変えただけなのに、予想外のエラーが発生したり、全く想定しなかった結果が出ることがあります。
コードを自由に改造してどのような変化が生じるかを知ることによって、プログラムにおけるコードの意味や仕組みを本当の意味で理解できるようになるのです。
テクニック5|必要に応じてオンライン学習サイトを活用する
インターネットは情報の宝庫です。学習書でプログラミングの独学を進めながら、必要に応じてオンライン学習サイトも活用しましょう。
近年ではプログラミングの需要が高く、有料・無料さまざまな学習サイトが登場しています。自分に合ったサイトを見つけることで、学習の理解がさらに深まります。
無料で基礎が学べる代表的な学習サイトを一部ご紹介します。
初心者がプログラミング学習で身に付けておきたい思考法
プログラミングが教育課程で必修化されるなか、「プログラミング的思考」という言葉をよく聞くようになりました。
文部科学省の公表資料によると、プログラミング的思考とは以下のように定義されています。
「プログラミング的思考」
引用元:「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について」(文部科学省)
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
プログラミング的思考は、実際にプログラミングを行う人に限らず、ビジネスを効率化する上で必要な考え方です。AIが進化しコンピュータと共存する現代社会を生き抜く力となるものでもあります。
プログラミング初心者は、プログラミング的思考をビジネスの基本として常に心掛け、磨いていくことが大切です。
また、プログラミング的思考と似た考え方として、以下のような思考法も身に付けておくと役立ちます。
アルゴリズム
アルゴリズムとは、プログラムの手順を分かりやすく、かつ厳密に定義して組み合わせた方法を言います。
プロジェクト管理などにおいて、複数メンバーがそれぞれにタスクを受け持っている状況での進捗管理はとても大変です。このような場合に、タスクを細分化しフロー化するアルゴリズムを用いることで、時間を短縮し作業を効率的に進められるようになります。
UML的思考
UMLとは「Unified Modeling Language」の略で、データ構造や処理のフローなどをわかりやすく図式化したモデリング手法を言います。
業務の流れを明確に図式として見える化することで、課題を整理できたり、フローの矛盾に気づくきっかけになるのです。それまで「何となく」で行っていた作業を客観的に見ることができ、作業効率を上げる役割を果たします。
プログラミングは初心者でも独学で習得できる!不安なことはご相談ください
初心者にとっては難易度が高そうに見えるプログラミングですが、やる気と努力さえあれば独学で習得できます。
今回ご紹介したテクニックを駆使して学習を進め、未経験エンジニアとして必要なスキルをマスターしましょう。
初心者であることを不安に感じている方、何から始めればいいか悩んでいる方は、弊社までお気軽にご相談ください。