プログラミング初心者の場合、最初から難しい言語を選んでしまうと、途中で挫折してしまったり、プログラミングを嫌いになってしまうこともありますので、一つ目のプログラミング言語選びはある意味重要です。
そこで当記事では、これからプログラミングを学ぶ初心者でも挑戦しやすい、おすすめのプログラミング言語をピックアップします。どの言語にしようか迷っている方は参考としてご覧下さい。
初心者でも挑戦しやすいおすすめプログラミング言語
プログラミング言語には、マイナーなものまで合わせれば現在200以上の種類があるといわれており、その数は莫大です。それぞれの言語で、難易度、コードの書き方、作れるサービスなどは変わりますので、自分に合った言語を選ぶ必要があります。
ここでは、比較的メジャーなプログラミング言語の中から、初心者におすすめな言語を以下7つピックアップしました。
- JavaScript 難易度：★☆☆☆☆
- PHP 難易度：★☆☆☆☆
- VBA 難易度：★☆☆☆☆
- Ruby 難易度：★★☆☆☆
- Python 難易度：★★☆☆☆
- GO 難易度：★★☆☆☆
- Swift 難易度：★★☆☆☆
以降ではそれぞれの言語の詳細を解説します。
1．JavaScript 難易度：★☆☆☆☆
「Javascript」はメジャーなプログラミング言語の中では、特に難易度が低い言語です。初心者でも覚えやすく、かつ知名度や需要も高い言語であるため、よい練習台となります。
JavascriptはWEBサービスやWEBサイトなどを作る際に使われることが多く、WEB系の業界に進みたい人と相性がよいです。WEBサイトの見た目を構成する「HTML」「CSS」とセットで覚えていく形となります。
2．PHP 難易度：★☆☆☆☆
「PHP」も、上記のJavascript同様にWEB系の業界でよく用いられるプログラミング言語です。WebアプリケーションやWebサイトを開発する際に用いられることが多く『Facebook』や『WordPress』などの有名サービスもPHPベースで作られています。
PHPの構文はシンプルに記述でき、プログラミングを始めたばかりの方であっても頭に入りやすいのが特徴的です。WEB系のPHP求人は多く、将来、WEBプログラマーなどを目指している方などにおすすめです。
3．VBA 難易度：★☆☆☆☆
VBA）Visual Basic for Applications）は、マイクロソフト社が提供する『マイクロソフトオフィス』用のプログラミング言語です。VBAを駆使することで、マイクロソフトオフィスを拡張でき、WordやExcelに機能を追加したり、自動化することができます。
他のプログラミング言語と比べるとよくも悪くも独特ですが、文法の自由度は高くシンプルであり、日常的に使うWordやExcelを練習台とできるので、初心者でも取り組みやすいです。
4．Ruby 難易度：★★☆☆☆
「Ruby」は日本初のプログラミング言語であり、1995年に開発者の「まつもとゆきひろ氏」によって発表されました。日本語ベースで書かれた参考情報もたくさん出回っており、
コード自体もシンプルであることから、初心者でも学びやすい言語です。
Rubyは、Webアプリ開発、APIの作成、スマホアプリ開発などで用いられることが多く、WEB系のスタートアップ企業などが、Rubyを使えるエンジニアを積極的に募集しています。
5．Python 難易度：★★☆☆☆
「Python」は、AI開発用の言語として注目されていますが、Webアプリ開発などにも活用され幅広く利用されているプログラミング言語です。難易度もさほど高くなく、文法がシンプルですっきりしているため、初心者でも覚えやすい言語です。
Pythonは、近年人気が急上昇しており、プログラミングの人気を示す指標である「TIOBE Programming Community index」のランキングでは、C言語などのメジャー言語を抑えPythonが1位を獲得しています（2023年1月時点）。求人自体も増えており、難易度が低めの割には需要や将来性もある、何かとお得な言語です。
6．GO 難易度：★★☆☆☆
「GO」はGoogleによって開発されたプログラミング言語です。登場は2009年とまだ歴史の浅い言語でありますが、急速に普及し、いまや人気言語の一つとなっています。
GOは複雑なプログラミングをシンプルにするために開発されたため、初心者でも比較的学びやすいです。
GOはWEBサービス、WEBサーバー、スマホアプリなどの開発に用いられることが多く、『AWA』『メルカリ』『ぐるなび』『Wantedly』などはGOを使い開発されています。『Youtube』もサーバー部分の開発にGOが用いられています。
7．Swift 難易度：★★☆☆☆
「Swift」は、Apple社によって開発されたプログラミング言語です。登場は2014年となり、まだ新しい言語ではありますが、Apple社の後ろ盾もあり、急速に普及が進みました。
iPhoneやiPadなど、Apple社製品のアプリ開発（iOSアプリ開発）で使われる言語ですが、他にWEBアプリ開発などにも活用できます。コードはシンプルでわかりやすく、関連書籍なども多々出ていますので、初心者でも学びやすい言語です。
将来、iPhone向けのアプリを作ってみたい方は、Swiftを学んでおくのがよいでしょう。
初心者は注意！難易度高めのプログラミング言語の種類4つ
プログラミング言語の中には、構文のルールなどが複雑であり、難易度の高い言語もあります。
一般的に難易度が高いといわれる言語は、以下4つです。
- C 難易度：★★★★★
- C++ 難易度：★★★★★
- Java 難易度：★★★★☆
- C＃ 難易度：★★★★☆
最も有名ともいえるプログラミング言語「C」やその派生となる「C++」は、難易度は高めであり習得に時間が掛ります。「Java」はC言語などに比べれば難易度は一段低くなりますが「オブジェクト指向」をしっかりと理解しないと使いこなせないため、こちらも習得するには相応の努力が必要となります。
こうした難易度高めのプログラミング言語は、業務システム開発、組み込みシステム開発、コンシューマゲーム開発など、大規模な開発案件で用いられることが多いですので、将来的にそうした開発業務を目指す場合であれば選択肢となってきます。
初めてのプログラミングで、C言語やJavaを選ぶ人ももちろんいます。しかし初心者がこうした難易度の高い言語を選ぶと挫折してしまうこともありますので、挑戦する場合は十分な時間を確保し、地道に根気よく学習を進めたいところです。
上手く理解が進まない場合には、プログラミングスクールや学習サイトなども活用し、学習方法を少し変えてみるのもおすすめです。
まずはプログラミング言語に触れてみよう！
以上、初心者におすすめなプログラミング言語について紹介しました。
プログラミング言語には沢山の種類がありますが、どの言語がベストであるかは一概にはいえず、本人の将来の進路や、プログラミング言語を使ってみての相性によっても変わってきます。
プログラミング言語の開発環境（開発ツール）は、基本的に無料でダウンロードできますので、パソコンとインターネットさえあればどの言語にもすぐに触れることができます。気になる言語があった場合は、まずはその言語に触れ、コードを書いてみて、自分に合っているか合っていないか確かめてみることからはじめてみてはいかがでしょう。
