ITが社会基盤として定着し、IT知識がビジネスパーソンにとって必須教養となったことを受け、ITエンジニアの人気が高まっています。
ITエンジニアを目指す人が初めに抱く疑問として
「未経験でもITエンジニアになれる?」
「ITエンジニアって理系しかなれないって本当?」
「どうやったら転職活動をうまく進められる?」
といったものがあります。
この記事では、そんな未経験エンジニアの疑問を解消するとともに、実際の転職活動で役に立つテクニックをご紹介します。
未経験でも誰でもITエンジニアになれる!
ITエンジニアとは、IT(情報技術)を活用したサービスを展開しているIT業界をけん引している職種です。
ITに関わるシステムや仕組みを考え、設計し、実際にプログラミングをして作り上げていくのが主な仕事です。
一般的にITエンジニアは「若い人しかできない」「理系しかなれない」といったイメージがありますが、実際にはそんなことはありません。
文系でも30代・40代でも未経験でも、スマートフォンしか触ったことがない人であっても、正しい手順を踏めば誰でもITエンジニアになれます。
ITエンジニアとして必要な知識を身に付けておこう
「誰でもエンジニアになれる」とご紹介しましたが、転職活動に業界研究が必要なように、ITエンジニアになるためにはIT業界について知っておく必要があります。
自分がITエンジニアとしてやりたいこと、やるべきことは何か、業界研究を通じて見極めておきましょう。
業界研究と並行して身に付けておきたいのが、プログラミングスキルです。
未経験求人への応募であれば必須ではありませんが、基礎的な知識があれば現場ですぐに役立つ場合があるので、なるべく学習しておくことをおすすめします。
Web系のITエンジニアを目指す人であれば、最低でもHTML/CSSの知識、可能であればJavaScriptも学習しておくとよいでしょう。
ITエンジニア転職に理系は有利、文系は大変って本当?
「ITエンジニアは理系が有利」とはよく言われることですが、実際の現場に入ってしまえば、文系出身か理系出身かはまったく関係ありません。
強いて違いをあげるなら、研修期間中は理系の方がやや有利な場合があるかもしれませんが、要するにその程度の違いです。
理系出身でも情報系以外の分野なら文系とそれほど違いはないですし、また情報系出身だからといっても未経験のITエンジニアが現場で即戦力にはなれません。学問と現場で使われるものとは似て非なるものであり、技術は現場で磨かれるものだからです。
逆に、不利と言われる文系出身だからこそ役に立つことがあります。それは文章を書いたりドキュメントを作成する能力、いわゆる「国語力」です。
ITエンジニアの仕事はプログラミングにばかりスポットが当たりがちですが、要件定義や設計などドキュメント作成も多く行っています。
ドキュメントは社内外の人が読むものであり、難しい専門用語や知識は必要ありません。文系出身だからこそ、「読みやすい」「分かりやすい」資料を作成する能力は高い可能性があります。
「文系だから」という理由でITエンジニアになることを諦めていた人は、どうか胸を張って挑戦してみてください。
転職活動で役立つ5つのテクニック
未経験からITエンジニアを目指す人が就職活動で役に立つテクニックをご紹介します。
プログラミングスキルを習得して「やる気」を見せる
ITエンジニアが転職する際に重要となるのは、経験と実績です。これまでどんな業務に携わり、どんな成果を導き出してきたかが評価されて転職に結び付きます。
未経験の人には経験や実績がありませんが、代わりにプログラミングスキルを習得して「やる気」をアピールします。
プログラミングスキル自体は、実際に現場に入り実務で使ってこそ生きるものではありますが、未経験でも学習する意欲を見せることが大切なのです。
習得すべきプログラミング言語は、なりたい業種によりさまざまです。
人気のフロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアであれば、以下のようなプログラミング言語を習得するとよいでしょう。
- HTML/CSS
- JavaScript
- TypeScript
- PHP
- Python
- C#
- Java
- GO
時間に余裕があれば、複数のプログラミング言語を学習してみるとよいでしょう。
プログラミング言語それぞれに違いはありますが、考え方や記述方法に類似点があることも多く、比較的スムーズに学習を進めることができます。
違いを理解することで、言語に対する理解が一層深まります。
採用担当者の目を引くポートフォリオを作る
プログラミングの学習とともに、ポートフォリオを作成することをおすすめします。
ポートフォリオとは、実績や成果物をまとめた作品集のことです。実力や実績が重視されるITエンジニアの転職では、実際にプログラミングを行ったという経験が有利に働きます。
ポートフォリオの出来がよければ、自身の持つプログラミングスキルの高さや理解度を明確に伝えることができます。
採用担当者の目を引くようなポートフォリオを作り、転職活動を有利に進めましょう。
キャリアプランを明確にしておく
キャリアプランとは、社会人としてキャリアを積んでいくための具体的な行動計画を指します。
この計画には仕事だけでなくプライベートも含まれるため、「人生の計画書」と理解してよいかもしれません。
転職、結婚・出産、独立など、人生に起こりうるさまざまな転機と仕事(キャリア)を照らし合わせ、現実的に考えておくことが、転職活動でも役立ちます。
未経験からITエンジニアになり、1年後、3年後、どうなっていたいか。5年後にどんなポジションに居たいか。具体的な目標と行動計画があることで、発言に説得力が生まれます。
コミュニケーションスキルやマーケティングの知識をアピールする
人手不足が叫ばれるITエンジニアは、かつてほど「暗い」「オタク」といったネガティブなイメージが無くなりました。
しかし今でも「コミュニケーションが苦手」というエンジニアは一定数存在しており、それゆえエンジニアと非エンジニアの間で、コミュニケーションがスムーズに進まないケースもあります。
そのため、未経験エンジニアで「コミュニケーションに自信がある」という人は、その面を積極的にアピールするとよいでしょう。
前職でマーケティングに関わった経験がある場合は、それもアピールポイントになります。ITエンジニアの業務の中には顧客との交渉や打ち合わせなどもあり、上流工程になればなるほど「営業力」が必要なのです。
数字データや知識に裏付けられた交渉を進められる人材は、ITエンジニアとしても重宝されます。
業界研究をしてITトレンドを押さえる
未経験から転職する際には、業界研究をして特色を押さえておくことが不可欠です。
2022年現在、ITトレンドとして注目されている分野には以下のようなものがあります。
- デジタルトランスフォーメーション(DX)
- 人工知能(AI)
- エッジコンピューティング
- 第5世代移動通信システム(5G)
- ローコード、ノーコード
IT業界は最新技術に敏感な業界なので、トレンドが短いスパンで激しく入れ替わっていきます。今のトレンドは何か、これからどんなものが注目されるか、日々情報収集をしておくことが大切です。
ITエンジニアのスキルは現場でこそ身に付く!未経験でも安心してご相談ください
「ITエンジニアを目指すのは大変」というイメージが定着している昨今ですが、実際にはそんなことはありません。
未経験でも誰でもITエンジニアになれることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
スキルは現場で磨かれるものであり、学習で身に付けた知識にはそれほど大きな差はないものです。
ぜひ実際にITエンジニアとして現場に入り、高いスキルを習得していってください。
未経験エンジニアの転職に興味がある方は、お気軽にご相談ください。