「専門スキルが身に付く」「転職に強い」などの理由から、ITエンジニアは今もっとも人気のある職種の1つです。
しかし、中には、「ITエンジニアになりたいけど、自分は向いていないかも・・・」と不安に感じている人もいるかもしれません。
では、ITエンジニアに向いていると言われる人は、どんな特徴を持っているのでしょうか。
この記事では、未経験者が「ITエンジニアに向いている」と言われるためにやるべきことをご紹介します。
誰だってITエンジニアになれる!
プログラミングによって、世の中で動いているプログラムやシステムを作るITエンジニアの仕事。
「難しそう」「理系の人しかなれなさそう」など、なんとなく敷居が高いと感じている人が多いかもしれません。
しかし実際のところ、学習意欲や向上心を持っていれば、ITエンジニアは誰にでもなれる仕事です。未経験者はまず、プログラミングスキルを習得するところから始めましょう。
プログラミング言語のトレンド
ソフトウェア開発に関する分析を行うRedMonkが公表した2022年のトレンド言語によると、世界のトレンド言語ランキングは以下のようになっています。
- JavaScript
- Python
- Java
- PHP
- C#
- CSS
- C++
- TypeScript
- Ruby
- C
- Swift
- R
- Objective-C
- Shell
- Scala
- Go
- PowerShell
- Kotlin
- Rust
- Dart
RedMonkによると、上位20位までのプログラミング言語にはここ数年大きな変化が見られず、今後もこの傾向が続くと予想されています。
これからプログラミング学習を始めようと考えている人は、このような世界トレンドを注視しつつ、言語を選択するとよいでしょう。
ITエンジニアに「向いている人」5つの特徴
一般的に「ITエンジニアに向いている」と言われる人には、大きく分けて5つの特徴があります。
セルフマネジメントができる
ITエンジニアは技術職ながらデスクワークなので、業務中に大きく体を動かすようなことは基本的にありません。
通勤があればまだしも、リモートワークになると、さらに動かなくなることもしばしば。
そのためITエンジニアには、体調管理を含めたセルフマネジメントをしっかりできることが求められます。
ここで言うセルフマネジメントには、
- 規則正しい生活
- 適度なリフレッシュ休憩
- 無理のないスケジュール管理やタスク管理
- 体調不良の際に備えたリスクマネジメント
などがすべて含まれます。
意外かもしれませんが、システムや商品のローンチ前後はトラブル対応などで一時的に忙しくなる場合があるため、ITエンジニアにはそれなりに体力も必要です。大事な局面に倒れることがないよう、日常的な体力づくりを心がけましょう。
学習し続けることが苦にならない
高度なプログラミングスキルを独学でいくら身に付けたとしても、現場に入ってみればあまり役に立たないことも多いです。
ITエンジニアに向いていない人は、そこで「せっかく勉強したのに・・・」とネガティブに捉えてしまいます。
しかしITエンジニアに向いている人は、新しい現場で新しい知見を身に付けようと前向きな姿勢を持ちます。
知識や技術とは、現場でこそ身に付くもの。ITエンジニアはある意味で、日々学習し続けて知識をアップデートするのが仕事とも言えます。
なにかに特化したスキルを持っている
優秀な人は、必ず他の人にはないオンリーワンのスキルを持っているもの。
「スキル」と聞くと、プログラミングスキルやITスキルなど難易度が高めのものを想像するかもしれませんが、必ずしもそれだけではありません。
たとえばコミュニケーションスキルやマネジメントスキル、問題解決スキルなど、業務スキルにはさまざまなものがあります。
未経験者は「プログラミングスキルが低い」ことを引け目に感じがちですが、ここはもう少し前向きにとらえてみましょう。
プログラミング以外の部分で「強み」を作り、転職の際のアピールポイントにするのです。
「これだけは負けない」と自信のあるスキルが1つでもあれば、そこを起点に他のスキルを底上げできます。
コミュニケーションスキルが高い
リモートワークが普及するなか、ITエンジニア業界でもコミュニケーションスキルの重要度が増しています。
この場合の「コミュニケーション」とは、直接相手と会う対面コミュニケーションはもちろん、チャットツールなどを利用したテキストコミュニケーションも含みます。
パソコンにばかり向かっている印象が強いITエンジニアですが、現場ではプロジェクトなどのチーム単位で動くのが一般的で、コミュニケーションは決して軽視できません。
コミュニケーションがあまり得意でないITエンジニアたちの間に入って、コミュニケーションのクッションのような役割を果たせれば、信頼感が高まり現場で大変重宝されます。
常に新しい知見をアップデートしている
IT業界やIT技術は常に進化し続けています。
IT技術を利用して働くITエンジニアにとってそれは他人事ではなく、進化に応じて自らの知見をアップデートしていく作業が必要です。
ニュースを日々チェックして新技術をチェックしたり、知らないものを積極的に取り入れるなど、業務とは関係ないところで情報収集を怠らない人は、ITエンジニアに向いています。
近年注目されているIT業界のトレンドには以下のようなものがあります。
- デジタルトランスフォーメーション(DX)
- 人工知能(AI)
- 第5世代モバイル通信システム(5G)
- エッジコンピューティング
- 自動運転
- 分散型自律組織(DAO)
- NFT
今はどんなトレンドで、これからどんな波が来るのか。状況を正確に分析し、「雑談で話せる」レベルにまで昇華しておくと、思わぬところにビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
「ITエンジニアに向いていないかも・・・」という人が今からやるべきこと
「自分はITエンジニアに向いていないかも・・・」と感じている人が、今からやるべきことをご紹介します。
プログラミングスキルを習得する
「自分には何のスキルもない」と考えるなら、まずプログラミングスキルの習得から始めましょう。
トレンドのもの、仕事がありそうなもの、興味を持ったもの、きっかけは何でも構いません。
自信のあるスキルを1つでも身に付ければ、それが自信につながります。
意識的に情報収集を行う
「知っている」と「知らない」とでは、雲泥の差があるものです。
最先端技術やITトレンドの情報収集を積極的に行いましょう。
定期的にニュースやWebをチェックしておくだけで、新たな知見が広がります。
タスク管理を習慣化する
セルフマネジメントの一環として、まずは1日のタスク管理から始めてみましょう。
1日の業務をいくつかのタスクに分け、作業量や時間を見ながら割りふります。
割りふった作業をその日で完了できなければ、翌日調整し直すこととし、もし完了できた場合にはそれを継続して続けていきます。
慣れてきたら週単位、1か月単位と言う具合に、範囲を広げて継続していきましょう。
意識して継続することによって、タスク管理が習慣化していきます。
ビジネスコミュニケーションスキルを磨く
現場に入って最初に必要なのはコミュニケーションスキルです。
対面はもちろん、チャットツールなどを利用したテキストコミュニケーションを磨きましょう。
テキストコミュニケーションでは、友達と話すようなフランクなものではなく、固すぎず柔らかすぎず必要なことを的確に相手に伝えることを心がけます。
スキルを習得してITエンジニアに「向いている人」へシフトチェンジしよう!
ITエンジニアは、努力する意志さえあれば誰でもなれる職業です。
未経験者だからと諦めるのではなく、プログラミングを学習したり、情報収集やタスク管理の習慣化などによってスキルを身に付けましょう。
「ITエンジニアになりたいけど、自分は向いていないかも」と不安に感じている人は、ぜひ当社にご相談ください。