プログラミング初心者のうちは、うっかりミスを連発してしまったり、職場で理想と現実のギャップを感じたりと、様々なモヤモヤを抱えてしまいがちです。
ですが、それはあなただけでなく、意外と皆がつまずいている「あるある」な事かもしれません。
今回は、プログラマーの職業病ともいえる「あるある」について特集していきます。あなたはいくつくらい該当するでしょうか。
プログラミング初心者あるある:プログラミング作業編
まずは、プログラミングのコードを書く際に、初心者がよく陥りがちなあるあるネタについて紹介します。
全角・半角のミス
誰もが一度は間違えたことのあるような代表的なミスが、全角と半角のミスです。たとえば、以下のようなケースですね。
” method=”post”
” method=”post”
1行目はmethodの前に全角スペースが入っており、2行目は半角スペースが入っています。正しくは2行目の半角のほうです。これだけのミスでもプログラムは正しく動作しません。意外と熟練者でもミスしてしまうこともあります。
ほかにも、行の末尾に余計なスペースなどが入っているミスもありがちですね。
スペルミス
スペルミスも初心者がよくやってしまうあるあるミスです。
たとえば、
- formが正しいのにfrom
- sectionが正しいのにsectiom
- divが正しいのにdib
- ;(セミコロン)が:(コロン)になっていた
などのミスです。
急いでいる時などには、意外と素で間違えてしまうことも多いミスですね。
文法ミス
文法ミスも、とくにはじめてのプログラミング言語を使い始めた際などに、よくしてしまう定番あるあるミスです。
たとえば、
<% @questions.each do |question|%>
<% end %>
のコードで、2行行目の「<% end %>」を抜かしてしまうなんてことは、よくあるミスです。
ほかにも「;(コロン)」が1つ入ってないなど、入れ忘れのミスは誰もが通る道です。
拡張子のミス
ファイル末尾の「jpg」「png」「exe」「bat」などの拡張子を勝手に変えてしまうと、ファイルの性質が変わるため、エラーの原因となります。とくにプログラミングをきっかけにPCに触れるようになった人の場合、何だかわからずファイル拡張子を変更してしまうことはよくあることです。
また、プログラミングにおいて、日本語のファイル名というのはエラーの原因となりやすいです。「画像1.jpg」のように日本語のファイル名を付けてしまうのも初心者がよくしてしまうミスですね。
エラー文をよく読まない
プログラミングにエラーはつきものですが、初心者の場合、エラーを読まない、とにかく自力で解決しようとする人が多いです。
エラーは英文で表示されることもあり、専門的な用語も多いため、初心者のうちはわかりにくいことが多いですが、実はエラーをしっかりと理解することが一番確実なエラー解決法なのです。google翻訳などを活用しつつ、エラーと向き合うことが大切ですね。
なぜか動いてしまう
何度修正してもプログラムが動かない、どこが原因かもわからない、そんな状態でいろいろ手を加えていたら、ある時急に正常に動いてくれるというのも初心者ではよくあることです。
反対に、到底動くとは思えないような作りをしたのに、なぜか正常に動いてくれたなんてこともあるあるです。
そういった際に、「原因はなんであったか」をよく調べ追求するとスキルアップに繋げられます。
しかし同時にそういった時にこそ新たな疑問や謎が生じやすく、調べては調べての繰り返しにはまっていくこともあり、それもまたプログラマーあるあるなのです。
時間がいつの間にが過ぎている
プログラミングやエラー解決に必死になると、時間を忘れるほど熱中してしまい、気がついたら日が暮れていたようなことも初心者のうちにはよく経験することです。
また実際にコードを書いている時間よりも、エラーの原因を探したり、調べものをしている時間のほうが多くなるのもプログラマーあるあるです。
これは初心者に限らずベテランのプログラマーにもあることです。1つのエラーに丸一日費やしてしまうようなことだってあります。
プログラミング初心者あるある:職場編
プログラムの開発現場というのは独特の環境でもあり、「プログラマーになる前に思い浮かべてたものとだいぶ違う」なんてことはよくあることです。
ここでは、プログラミング初心者が配属になった後、職場にてよく感じることのあるカルチャーショックの様なあるあるについて紹介します。
最初はプログラマーなのにプログラミングをしない
新人プログラマーが現場に配属されると、最初のうちは、テスト作業やデバッグ作業、はたまたドキュメント修正や議事録の作成など、プログラミングではない仕事を任されることが多いです。
現場によっては、最初の数か月程度はコードを一切触らないなんてこともあります。
「配属後はバリバリとコードを書くんだ」と意気込んでいたら、事務作業や雑用作業が多く拍子抜けしたというのも、プログラマー初心者の定番あるあるです。
ただ、事務や雑務といった一見関係なさそうな仕事も、プログラム開発を理解するための礎となるため、決して無駄なことではないのです。
思っていた以上にコミュニケーション力が問われる
開発現場のプログラマーは、毎日のように会議やミーティングを開き、進捗や課題について話し合うことも多いです。
他のチームの担当者の元へ出向き、機能の擦り合わせなどを行うこともあります。とくに大きな開発プロジェクトほど、たくさんの人と関わり、調整や折衝をしていかなければなりません。
プログラマーになったら毎日コードと睨み合う生活になると思っていたのに、実際に働くと、人とのコミュニケーション力のほうが磨かれていたなんてことも、よくあることです。
コードにも個性があることを知る
プログラマーとして働くと他の人が書いたコードを見ることになりますが、その際に「同じ動作をするにもさまざまなコードの書き方がある」「正解はない」「人によってコードに個性がでる」ということを知ることになります。
同時に、誰がみてもわかりやすいコード、美しいコードなどを目にすると「自分には才能がないのではないか」とショックを受け落胆してしまうのも、プログラマー初心者のあるあるです。
意外と文系も多い
プログラミングというと理系のイメージもありますが、実際の開発現場では、文系出身のプログラマーや、まったく違う職業から転職してきたプログラマーに出くわすこともあり、驚いてしまうのも初心者あるあるです。
プログラミング言語の扱いは、文法を使って外国語を話すことにも似ているため、理系より文系の方が近いという考え方もできます。
小学生からプログラミングの授業も導入されているため、今後は理系、文系という考え方自体がナンセンスな時代になっていくかもしれません。
先輩が神様のように思える
プログラマー初心者のうちはわからないことが多いですが、現場の先輩たちに質問すると、初心者が抱えているような不明点や疑問点は即座にいとも簡単に回答してくれるものです。そんな何でも知っている先輩プログラマーが、まるで神様のように思えてきてしまうのも、初心者にはよくあることです。
しかし先輩プログラマーも全てを知っているわけではもちろんなく、実は勉強の日々です。プログラミングをやればやるほどプログラミングが難しく感じていくのは、逆に熟練者がよく感じるあるあるです。
みんな同じような「あるある」を経験している
今回紹介したようなあるあるは、実は多くの人が経験しているものです。
「自分だけがつまずいているのかな?」「自分だけがおかしいのかな?」と思っているようなことであっても、意外と自分と同じような時期にプログラミングを始めた初心者の多くが、共通する悩みやモヤモヤを抱えているものです。
最近は初心者プログラマー向けのコミュニティも増えてきていますので、プログラマー同士の繋がりをつくっておくと、一人で深く悩み過ぎずにすみます。ツイッターの「#プログラマあるある」のタグなどを使って、悩みを呟いてみるのもアリでしょう。
プログラマーの輪が広がれば、悩みが解消できるだけでなく、モチベーションにもなりますので、切磋琢磨しながら成長していくことが期待できます。
プログラミングでつまずくのは誰でもあること
以上、プログラミング初心者の「あるある」について紹介しました。
プログラミングというのは専門的な技術が求められますので、だれもが最初からスムーズに入っていけるわけではありません。とくに人生でプログラミングに初めて触れた際には、ミスをしたり困惑したりするのが半ば当たり前ともいえます。
そのため、プログラミングに挫けそうになっても、皆が乗り換えてきた「あるある」なことであると考え、乗り切っていくことも大切です。