これからエンジニアを目指したいけど、未経験からエンジニアになることを反対されていませんか?
ネットでさまざまな意見をみて、挑戦したい気持ちより不安の方が大きくなってしまった方もいるのではないでしょうか?
今日はそんな方に向けて、なぜ未経験からエンジニアになるのはやめた方がいいと言われているのか、またそれらは事実なのか解説していきます。
「未経験からエンジニアはやめた方がいい」と言われる3つの理由
残業が多く休日出勤があるから
一般的にみると、IT企業はブラック企業が多いイメージがあります。
ただし、あくまでもイメージであり鵜呑みにする必要はありません。
残業や休日出勤が多いと言われる理由としては、多くのIT企業では、開発スケジュールや納期があるため、繁忙期や納期が近づくとハードワークになることがあるからです。
サーバーやネットワークにトラブルが発生した場合は、緊急の対応が必要になることもあります。
エンジニアとして働く上で避けられない道ですが、裏を返せば「残業が多い」「休日出勤がある」と言われているのは限られた時期のみで、そのような働き方が一年中続くわけではありません。
AIに仕事を奪われそうだから
AI技術が発達するなかで、将来的にエンジニアの仕事がなくなるという意見もあります。
しかし、どれだけAIが優秀になろうとも、エンジニアは必要な仕事です。
IT企業が提供するサービスを利用するのは「人」であり、「人」であるお客様が求めるニーズを形にして実現していく工程には、人の意思決定が必要です。
インフラやプログラム設計、テストから運用など、対話が必要とされることが多く、そこには人同士が協働し、人によるマネジメントスキルが必ず求められます。
「エンジニアは35歳が定年」という説があるから
エンジニアへの転職は若手が有利で、さらには35歳が定年という説を目にすることがあるかもしれません。
これは、ある一部の事実を切り取っただけで、実際は35歳以上のベテランエンジニアはたくさんいます。
Web系企業は創業して間もない企業が多く、40代〜60代のエンジニアのキャリアが描かれていないことが「35歳が定年」といわれるひとつの理由となります。
近年では、従来の中途採用ターゲットであった20〜30代だけでは足りず、能力の高い40歳以上を採用する動きが加速していると言われています。
本当にやめた方がいい志望動機とは?
未経験からエンジニアはやめた方がいいという意見は、ある一部を切り取った意見や、極端な意見であるため、しっかり見極めることが必要だと分かりました。
ここからは、入社後のギャップや早期の離職につながる可能性のある、本当にやめた方がいい志望動機を紹介していきます。
人と関わらずに仕事ができそうだから
エンジニアは「PC1台あればできる仕事」というイメージがあるように、実際にPCと向き合う時間は長いです。
では人と関わらないのかというと、そうではありません。
実際はチームのメンバーや他部署の関係者など、多くの人と関わりながら進めていく仕事が多く、エンジニアは一人で完結できる仕事ではありません。
「エンジニア」という響きがカッコイイから
一昔前のエンジニアのイメージは、理系の限られた人の仕事でした。
今は文系から挑戦する人が増えており、遠い存在だったエンジニアになれるなんてカッコイイと憧れるかもしれません。
しかし、エンジニアは常に自ら学び続ける姿勢が必要なため、カッコイイという理由だけで転職するのはリスクがあります。
デスクワークで楽そうだから
基本的にはPCを使うデスクワークのため、体力的に楽だというイメージを持たれているかもしれません。
しかし、職種によっては、データセンターへ赴きサーバーの確認を行ったり、体を動かすこともあります。
繁忙期や納期が近づくと残業が増えるなど、決して楽な仕事ではありません。
エンジニアに向いている人の特徴
最後に、未経験からエンジニアを目指すにあたり、向いている人の特徴を紹介します。
向いている人の特徴に当てはまらないから「エンジニアはやめた方がいい」というわけではなく、自分自身の特性とエンジニアという職種が、どれだけマッチしているかを見極めることが重要です。
コミュニケーション能力と協調性がある
エンジニアの職種にもよりますが、エンジニアの仕事は基本的にチームで進めるため、コミュニケーション能力が求められます。
ポジションによっては、顧客とのやりとりやプロジェクトメンバーと協力して作業する必要があり、コミュニケーション能力が高いと重宝される傾向があります。
相手が分かりやすいように、正しい内容を的確に伝えることを意識できないと、周りへの報告や共有などでつまずき、スムーズに業務が進まなくなることが考えられます。
柔軟性と臨機応変さがある
IT業界では、想定外の事態がたびたび発生します。
例えば、クライアントからの急な要件変更に対応したり、システム障害などのトラブルに対応する必要があります。
このような事態に、変化を恐れず適応する能力が高いことは、強みになります。
「こんなはずではなかった」という思い込みや、今までのやり方にこだわりすぎてしまうタイプだと、トラブルが起きたときに対応が遅れ、業務が滞ってしまう可能性があります。
新しい知識や技術を学ぶのが好き
新しい知識や技術を学ぶのが好きな人は、IT業界で楽しく働けるでしょう。
学ぶことが好きな人は、技術の移り変わりが激しいIT業界でも、スキルをアップデートしながら仕事を続けられる傾向にあります。
主体的に知識をインプットするのが苦手な人にとっては、学習し続けることを求められるエンジニアを続けることは大変です。
自分のスキルや知識不足を補うために、自らインプットする意識を持つことが求められます。
まとめ
未経験からエンジニアへの転職をやめた方がいいかどうかは、もちろん人によります。
やめた方がいいと言われている背景を理解し、自分自身で調べることや業界経験者から情報を聞くなど、情報を鵜呑みにせず自分自身で決断することが大切です。